トラブル防止策 オークションの取引事例編 書籍の場合

書籍取引の流れ

 書籍の取引で起きやすいトラブルを未然に防ぐには、出品者・落札者双方で以下の4点を必ず確認しましょう。

 それぞれ、トラブル防止の具体的事例を交えて解説していきましょう。

商品の状態を確認する

 商品の状態は人それぞれの主観で異なってきます。中古本に対する認識は千差万別です。 私自身、「これは新品同様と言えるのか?」と思えるような商品を買ってしまった事もありますし、 自分が出品した時に、自分の考えでは新品同様とは言えない程度の良品を送ったと思ったら、 「こんなに綺麗なものを安く譲って頂いてありがとう御座いました」と言われてしまった事もあります。 この点の意思疎通が事前にしっかり行われていないとトラブルの種になります。
 だからと言って、「ノークレームノーリターン」とか、「状態は写真を見て判断して下さい」などだけで逃げてしまうのは問題です。 必ず、「あくまで中古品としての出品物ですのでその点ご了承下さい」という一文を付け加えるようにしましょう。
 また、少しでも高く売りたい気持ちはわかりますが、自分が見て少しでも落ち度があると思われる場合は、 新品同様や良品などの言葉を使用するのは控えて置くのもトラブルを回避する一つの手法です。

梱包の方法を確認する

 書籍の梱包で最も重要なのは水ぬれ防止としてビニールをしっかり付けておくことです。 信じられない事ですが、実際ビニールを付けずに発送する人は居たりします。また、ビニールは付けていたとしても、 ビニールに入れて二つ折りにし、一か所だけセロテープで止めてある等、完全な水ぬれ防止対策が施されていないケースもあったりします。 兎に角これらの行為は落札者に嫌がられますし、自分だってそんな状態で送られてきたら嫌な気持になるでしょうから絶対に止めましょう。

 商品の特性によってはエアキャップを使用したり、新品であればダンボールで補強して折れを防ぐなど、 なるべく良い状態で商品が相手に届くように誠意をもって梱包しましょう。

郵送方法を確認する

 これも書籍でトラブルになりやすい点です。書籍の郵送方法は3通りあります。「ゆうめーる(旧冊子小包)」「普通郵便(定型外郵便)」「メール便」です。
 「ゆうメール」「普通郵便」は、郵便局を利用した郵送方法で、特に「ゆうメール」の場合、封筒の端を切って中身が見える状態にしておかなければならないなど、水ぬれリスクが若干高くなる郵送方法です。この点、取引時に双方で確認しておきましょう。
 「メール便」は郵送物追跡システムがあるにも拘らず紛失を中心とした郵便事故が多い郵送方法です。何故追跡できるのに紛失が起きるのか。それは、配達担当者が配達済み処理をしながら自宅に郵便物を隠したり、 川に捨てたりする事が後を絶たないからです.。(これは郵便物の年賀状にも言える事ですがアルバイトの質の問題です)また、郵便受けに入れる時に平気で折り曲げて入れるので、その点でもリスクは非常に高い郵送方法となります。 今の所紛失にはあった事はありませんが、郵便物を折り曲げて入れられた事は多々あるので、あまり自分では利用しません。取引先から頼まれた場合、上記の理由を説明してから応じるようにしましょう。

送料を確認する

 「送料は一律いくらです」、と決めておくのがトラブル回避には役立ちます。また、自宅計量では限界がある為、 重さによって送料が変動した場合、返金対応等に関して速やかに連絡するのがベストです。
 送料が390円ですと言われていたのに、実際届いた商品には240円分の切手しか貼っていなかったらあなたはどう思いますか? これはメール便でも同じで、厚さによって送料が変わりますのでこちらも気をつけましょう。 差額送料が出そうなら、受け取った送料分の切手を貼ってしまうか、窓口で下の値段で出来そうだといわれても、「先方から送料は頂いているので」と、 窓口の人に話し、予定していた値段で処理してもらえばトラブルにはなりません。
 送料はオークションで最もトラブルになる要因の一つなので細心の注意を払いましょう。

以上が書籍に関するオークション取引事例、注意点となります。

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